先に辞めると
交渉力を失う
在職中かどうかで、提示条件も選考のスピードも変わります。収入が続いていることが、そのまま交渉材料になります。
「落ち着いてから探す」つもりで先に辞めると、貯金が減るにつれて条件を下げる方向にしか進めなくなります。
在職中が有利な理由
3つの効き方
①条件交渉ができる。「今の年収」が基準になるため、提示の下限が守られます。無職期間があると、下限が下がります。
②断れる。収入があるので、合わない求人を見送れます。断れる状態そのものが選考での余裕になります。
③空白が残らない。職歴の空白は書類選考で必ず理由を問われます。
一方で、在職中の弱点は時間がないことと会社に知られるリスクの2つだけです。この2つを運用で潰せば、在職中で進めない理由はほぼなくなります。
時間の作り方
・書類は先に完成させる。応募のたびに書き直す運用にすると、応募数が伸びません
・面接はオンライン優先。移動時間がなくなるだけで、平日の枠が現実的になります
・早朝・昼休み・終業直後の枠を確保する。18時以降に対応する企業は珍しくありません
・有給は最終面接に温存する。一次・二次でまとめて使うと、後半で足りなくなります
・日程調整は代行してもらう。複数社と並行すると、調整の往復が最大の時間泥棒になります
→ 日程の組み方
日程調整まで含めて、働きながら進める
在職中の応募・調整を前提とした進め方を相談できます。オンライン対応・無料です。
- 応募を前提としない情報収集としての面談もできます
- オンライン対応・無料
- 掲載内容は公式サイトの公表値です
知られないための情報管理
会社に知られる経路は、ほぼ決まっています。経路を塞げば、偶然はほとんど起きません。
・会社の端末・メール・回線を使わない。業務端末の閲覧履歴とメールは、会社の管理下にあります
・転職サイトの企業ブロック機能を使う。自社・グループ会社を非公開設定にする
・職務経歴書に社名を書きすぎない(公開レジュメの場合)
・同僚に話さない。最も多い経路がこれです
・服装を急に変えない。私服の職場でスーツの日が増えると気づかれます
・退職の意思は、内定承諾まで誰にも言わない
なお、在職中に転職活動をすること自体は自由です。就業時間中の活動でなければ、原則として問題になりません。ただし就業時間中の面接・応募作業は職務専念義務との関係で避けます。
日程の組み方
並行して進めないと、比較ができず、条件交渉もできません。
①応募は固めて出す。1〜2週間の間にまとめて出し、選考時期を揃える
②面接は週2枠までを目安に。詰め込むと本業の質が落ち、それが最も危険です
③内定の返答期限を把握する。通常1週間前後。他社の選考を早めてもらう交渉は普通に行われます
④入社日は1〜2か月後で調整する。退職の手続きに必要な期間を先に見込む
→ 内定後の進め方
伝える順序
順序を間違えると、退職交渉が長引きます。
①内定承諾(労働条件通知書を書面で確認)→ ②直属の上司に退職を伝える → ③退職日を確定 → ④引き継ぎ → ⑤周囲へ共有
先に上司へ相談すると、引き止めの材料を先に渡すことになります。条件改善の提案(カウンターオファー)が出ても、多くは一時的な調整にとどまります。